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読書9 アップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのエリックシュミットには共通の師がいるということをご存知だろうか 一兆ドルコーチ 

 

意見は完全に私見ですので、あくまで参考までにお願いします

S 4.5 ~ 5.0 [読むと思考が変わる]

A 4.0 ~ 4.5 [持っていて損はない]

B 3.5 ~ 4.0 [時間があるときに読みたい]

C 3.0 ~ 3.5 [読まなくても良い]

 

Instagram: @book_itachi

 

タイトル:1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え

 

 

評価:星3.9(B)

こんな人に読んでほしい

アップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのエリックシュミットには共通の師がいるということは知らなかった。そもそも彼らは人に何かを教わるということにすら想像しなかった。本書に書かれている師のコーチングはこれらの偉人にも欠かせないものであるし、それを本に書いてくれたのは非常に参考になった。一部は自分も応用してみたいと思う。

 

>>以下、まとめ感想メモです。

 

私の選書理由

本の表紙にあまりにも著名なGAFAのCEOの方々のコメントが書かれていたし、彼らに共通のコーチがいると言うことがとても気になったから。

 

構成:

ビルキャンベルという普段はあまり取り上げてこられていない人物の教えを後世に残そうと、実際の体験をもとに当事者目線で描いている。

 

感想:

まず、本人について。ビルキャンベルはアメリカンフットボールの花形選手でコロンビア大学に進学してプレーし、経済学士、教養学修士をとる。178CM/75Kg ということもありプロ選手ではなくコーチを志す。コロンビア大学で指揮を執るも、思いやりが先行し冷徹さが欠けるゆえに上手くはいかなかった。しかしながら、ビジネス界でこの思いやりは花開くこととなる。

 

アップル入社後にはメキメキ頭角を現しジョブスのメンターにまでなる。Googleからも初期の段階から招かれ、プロダクトに対してはあまり口出しをしないがコミュニケーションが取れているかを分析した。優秀な人は大概、自尊心や競争心が強いが、そういった人の個とチームのベクトルを揃え、働く人全員にコミュニティの一員だと感じさせることでモチベーションを上げていった。今回、どのようにコーチングを行なったかを以下の4つの点で見ていく。1)1on1や難しい人への対処をし、どうやって細部に至るまで実施したのか2)一緒に働く人とどう信頼関係を築いたのか3)チーム構築の仕方4)いかにして職場に愛を持ち込んだか。

 

1番目と2番目の難しい人への対処や信頼関係の構築について。脱組織化を訴えるGoogleでマネージャーの必要性が議論となった。多くの人は不必要としたが、ビルは何かを学ばせてくれて、議論に決着を着けてくれる人として必要であるとした。アーサー王の円卓に例えられるように10回のうち8回は部下でもOKだが2回は苦渋の決断をしなくてはならない。円卓に、上座はないが後ろには玉座がなければならないと例えた。また、優れたマネージャーとは大きなことを成し遂げる優秀な人材に対して、支援、教育、信頼を通じて最高の環境を生み出す。そのために観察していて、端に指示するだけではなく、部下にやる気を与え大事にされていると感じさせる。

 

天才は大いなる能力を持つが傲慢というデメリットを持つ。チームへのダメージが大きければこのような人材といえど手放す他ない。これを防ぐために、時間をかけ1on1ミーティングを実践していた。Googleのエリックも自分が面している課題のTop5を列挙しこのビルとのミーティングにのぞんだという。余談になるが、報告ミーティングでは最初の方は雑談から始めるようにしていてこれにより、仕事以外の生活に知り合うことができたり、楽しんでミーティングに入ることができる。そして会議の前に資料を読みハイライト、ローライトを話す。

 

 

3番目のチームの構築の仕方。前提として、人に求める資質は知性と心つまり素早く学習しハードワークすること、その他に誠実さ、グリッド力、共感力、チームファーストの姿勢がある。チームファーストを見極めるために、代名詞にWeが多いかIが多いかもチェックする。これらの上でその人物が、コーチャブルの資質である、正直、謙虚、努力を厭わない、常に学ぼうとする意欲があるかを見る。

4番目の愛について。優しい組織とは人に関心を持ち、プライベートな生活についても尋ね、大変な時には手を差し伸べる。そして、時間や人脈などの資源を人のために惜しみなく使え。

 

 

 

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