世界一やさしい YouTubeビジネスの教科書 1年生
KYOKO
選書理由:皆がYoutubeチャンネルを開設する今の時代、自らも開設すべきか悩んだから。
構成: KYOKOさんのYoutubeチャンネル運営での苦労話を元に、そこで培ったノウハウを詰め込んだまさに教科書。Youtubeに詳しくない私でも読み進められたのでまさに1年生用。7限目まである。
評価:私なりに勝手に解釈し8パートに分けました。
(1)Youtubeの今後:
Youtubeは我々の日常生活に浸透しているし、ユーチューバーは個人でも大きく稼げるというイメージを持つ人も多いと思う。その背景にあるのはwithコロナ、モバイル端末の普及、5Gなど動画市場の拡大であると言われている。そして今後のこのトレンドは続くであると予想され、Youtubeについて少し詳しく調べてみることは将来的に損ではないはずであると考えられる。
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2)Youtubeチャンネルの現状と収益化ライン
チャンネルのスタイルは多種多様で、1人喋り、カップル、グループ、ラジオ、ライブ、Vlog、漫画、Vtuber、AMSRなどがあり、よく見ているチャンネルもこのうちのどこかに属すると納得できる。これほどチャンネル化が多様化しているが、収益化の条件というのは変わらず、基本的にチャンネル登録者数1000人以上、再生時間が12ヶ月以内に4000時間以上である。登録者数の分布というものは、100万人以上が1%、100万~10万人が12%、10~1万人が28%、1万~1千人が25%であり、意外にも1千人以上の割合が多いように感じた。
(3)チャンネルを開設する際に努力していくこと
もし仮にチャンネルを開設するとなった場合大切なのは、スケールできるジャンル選定とチャンネル設計、ブランディングといった方針戦略を考えること。また、これだけレッドオーシャンとなってしまったYoutube上で検索上位に表示されるよう人(視聴者)とアルゴリズム(機械)へのSEOの対策も必要である。YoutubeはGoogle傘下にあり、彼らもビジネスをしているので、win-winの関係を築いていくことが大切であり、下手な動画を表示させて視聴者がプラットフォームから離れてしまうのはYoutube側からすると避けたい。そして、最近ではどんな内容かより誰が言っているかに重点を置いている。EAT,Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威生),Trustworthiness(信憑性)と言われているのでこの部分を意識しておくこと。以降、方針戦略、人向けSEO対策、機械(アルゴリズム)向けSEO対策について見ていくこととする。
(4)チャンネルの方針戦略
チャンネルの設計を行うにあたり、まずターゲットユーザーを想定すべきである。誰にでも刺さるようなものを作ろうとすると、大抵誰にも刺さらないのでターゲットは絞った方が良いし、視聴時間を逆算し投稿することもできる。最初はなるべく競争の少ないニッチ市場の専門家を目指す。次に、チャンネルをきちんとカスタマイズし、すぐ伝わるチャンネル名、どんなもので、誰が運営しているか、チャンネルを見るメリットがわかる概要欄を用意すべきである。
(5) 人(視聴者)向けSEO対策
ユーザーの行動をたどれば(a)タイトルやサムネを見てクリックする(b)タイトルと中身が整合性(c)見ていてストレスのない編集(d)そのチャンネルでしかない独自性(e)規則的な更新頻度かどうかでチャンネルのアクティブ度合いをみる。(b)から(e)に関しては撮影内容と編集技術についてである。今回は(a)サムネイについて詳しく見ていく。サムネイル作成の基本としては。パッと目につくことと興味を引くことである。前者については文字の色や大きさの工夫であり、後者についてはキーワードを入れる、疑問を投げかけたりベネフィットを訴求することである。例えば”よく見る3日で10万円稼げる副業”は簡潔でベネフィットも訴求できている。最後に3つの動画種類をおえておく。HEROコンテンツは誰でもみるもので認知のきっかけになるもの、HUBコンテンツはコアな人に刺さるもので登録者を増やすもの、HELPコンテンツは悩みを解決するものでリピートにつながるとされている。これも意識しておくと良い。
(6)機械(アルゴリズム)向けSEO対策
メタデータとは、タイトルや概要欄などその動画を表すデータのことを示す。これらメタデータをアルゴリズムで精査しYoutube側は動画の表示の優先順位をつけているとされている。具体的には、タイトル、サムネイル、概要欄、タグと行った箇所を見ている。動画内容と概要欄が一致しているか、サムネイルの類似性から関連動画はどれにあたるかなどを判別する。動画のタイトルなどに使用するキーワードはラッコキーワードとGoogle Keyword Plannerを使って頻度などを調べておいたほうが良い。チャンネルへの流入経路から逆算すると、主に3つあり、外部流入、Youtube検索、関連動画が挙げられる中でも90%は3番目に関連動画からくる。確かに使用しているときは、自分んもほとんど関連動画から見ている。ホーム画面のおすすめ動画は視聴者の好み、各動画の関連動画は関連性と視聴傾向に依存する。当然Youtube側は質の高い動画で客を引きつけようとするので、再生回数登録者数、コメント数が良いに越したことはない。また関連動画に乗るためには動画内容やサムネの類似性とチャンネルの登録者数など同レベルのものかで判別されるので、人気のある動画のサムネに似せるなどして対策しておくのが吉。
(7)挫折
理想と現実のギャップやその大変さから継続できない人が多数であり、この主たる原因は慣れていないからである。なので、初めは視聴数など気にせず質より量を意識しておきたい。Youtubeでジャンル検索もできるので、ライバルのものを参考にしてみるのも手である。
(8)反省の仕方
自分の動画のフィードバックには情報の宝庫であるYoutubeアナリティクスを真っ先に見るべきである。平均的なクリック率(インプレッション率)は3~4%であり、筆者の場合は5~6%位を狙っていて低すぎる場合は公開後に修正することもある。トラフィックソースを見れば、関連動画で自分のチャンネルにアクセスを誘導している動画の一覧がわかる。視聴維持率は10~15分の動画であれば40 以上が目安であり、もしそれ以下であれば入り口と中身に相違はないか、最初の30秒の掴み、論理的かをチェックする必要がある。冒頭に動きのある編集を入れることや、最初に視聴するメリットをいうのも効果的である。
評価:
星4.5(S): 300Pほどありますが読みやすいし、経験から書かれているので現実味がある。失礼かもしれませんが、はじめ社長やHIKAKINさんのようなキャラ性の天才型ではなくどちらかというと努力型の方KYOKOさんが執筆しているので、頑張ればここまでいけるんだと希望が湧きます。
ユーチューバーになって楽しく自由に暮らしてみたいと考えたことがあるのは皆さん1度経験があるのではないでしょうか。そんな時に、思い切ってチャンネルを開設してしまうのも手ですがまずこの教科書を手にとってみてください。何でしょう、制作の裏側の苦労がわかると無料で見ていたYoutubeに感謝しかないです、視聴側の人にも読んでほしいです。
Youtubeつまり親会社Googleはビジネスとしてこのサービスを提供していて、その天才たちがなるべく視聴者を離さないために関連動画や表示順位などありとあらゆる手を尽くしています。確かに視聴も、動画をあげるのも無料であるが、Youtube内には資本主義の市場競争のようなものがあります。これらの点を意識してGoogleとwin-winの関係を築き、動画プラットフォームを使わせていただいていると意識を持つことが大事なんだなと思います。
タイトルのつけ方、サムネの作り方まで書いてありますので是非手に取ることをおすすめします!!
価格: 1680円+税
*プロフィール欄のブログに今までの読書まとめを公開しています、よろしければ見てください
意見は完全に私見ですので、あくまで参考までにお願いします
S 4.5 ~ 5.0 [読むと思考が変わる]
A 4.0 ~ 4.5 [持っていて損はない]
B 3.5 ~ 4.0 [時間があるときに読みたい]
C 3.0 ~ 3.5 [読まなくても良い]
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