var vc_pid = "887816750";

読書17 メール時代に必須のスキル文章力  新しい文章力の教室 唐木元

選書理由:文章でアウトプットしようとする時に時間が異常にかかるのでその部分を改善したかった。

 


構成:コミックナターシャの初代編集長の唐木元さんが新入社員向けトレーニングがこの本の元になっている。書く前の準備や読み返して直す、より明快にするための方法が書かれている。

タイトル新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ

 

 

 

感想: ポップカルチャーのニュースサイトナタリーは月3000本以上の記事を出す。その秘訣を端的にいうと書き始めるに何について書くか、何をどれから、どれくらい書くかということを事前準備することで何を書くか悩む時間を減らすことである。

まず、良い文章とは最後まで完読される文章であり、事実やロジック、言葉使いを積み上げることで出来上がる。文章を書く際に必要なものはその文章で何を伝えるかと言うテーマと何をどれからどのくらい書くと言う骨子である。悩まず書くためには文章をプラモデルのようにすることである。方法としては、テーマを書きその下に線を引き言いたいことを箇条書きにし、その右にA~Cで評価をする。2000字(原稿用紙5枚)を超える場合はいくつかのパートに分解する。5W1Hで内容の網羅性を確認する。

 

文章を読み直す時は、意味を脳、文面を目、語呂を耳でチェックしブラッシュアップする。文節、文末部分で重複がないかをチェックする。2連は黄色信号で3連はアウト。主語と述語を意識してチェックし、単文、重文、複文を理解し係り受けはチェックする。一つの文では欲張らずに一文一義が原則である。誤植を防ぐために固有名詞はコピペすることを徹底している。

 

ここからはもっと明快になるための工夫について箇条書き形式で羅列していく。

1. 余計な接続詞、単語、というなど余計な単語は削る。
2.が、やを使って文章をダラダラと続けない。
3.翻訳文体にならないようにする。〜することができるはBe able to からくるが本当は〜できる。
4.係り受けの距離は近くする。×一気に後半試合が加速した ○後半、試合が一気に加速した
5.修飾語は大きく長い順に

 

6.属性を問う主語は点やことで受ける必要がある
7.主語が複数あるときは術後に注意する。×バンドの状況や、売上とかライブの動員も減っている○状況が悪く、売上とかライブの動員も減っている
8.英語のようにと、やは最初に書く
9.はとがは使い分ける。は、には主語の提示という大きな機能があるし対比の意味もある。が、は主語の適用範囲が狭く明確。はっきりと主語を使いたい時にはがを使う。
10.時間表現は点か線かを気をつける。×4月15日から発表される ○4月15日から販売される

11.文章のスピード=情報量/文字数 をコントロールする
12.指示語でこそあど言葉は最小に
13.今作、当サイトといった指示語もどきに注意する。固有名詞はくどくなるまでギリギリ繰り返す
14.企画や作品というぼんやりワードは、具体的な言葉に置き換える
15.さらに、 のような文頭1語目に着く読点は頭の悪い印象を与える

16.便利なことやものといった言葉は減らす努力を
17. 読んでもらうは、人物名で初めて目を引く。数字を入れて具体性を増す。

 

今回紹介した本です。

 

 

 

 

評価:星4.5(A)

メール文化の現代において、文章の書き方はビジネス上で必須の能力と言える。報告のメール一本で社内評価も変わってしまうし、スマートに見せるもその逆も可能と言える。そんな思いから文章が上手くなりたいと考えた私は本屋を探して本書を手に取ったが、もう少し早く学生時代にでも出会いたかったと思う本でした!

 

こんな人に読んでほしい

村上春樹はSNSを見ない。その理由は、”良いいい文章を読んでいい音楽を聴くってことは、人生にとってものすごく大事なことなんです。だから、逆の言い方をすればまずい音楽、まずい文章っていうのは聴かない、読まないに越したことはない。”だそうです。この言葉に何かを感じた方はぜひ本書を手に取り、文章の書き方について再考してみてはいかがでしょうか。

 

意見は完全に私見ですので、あくまで参考までにお願いします

 

S 4.5 ~ 5.0 [読むと思考が変わる]

A 4.0 ~ 4.5 [持っていて損はない]

B 3.5 ~ 4.0 [時間があるときに読みたい]

C 3.0 ~ 3.5 [読まなくても良い]

 

Instagram: @book_itachi

 

Amazon.co.jpアソシエイトのプログラムを利用して、ご協力いただいた収益は実験的なカスタムに使われます

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました