var vc_pid = "887816750";

読書12 常に創造的な製品を世に送り出すAppleの考える教育とは  Appleのデジタル教育 

 

 

意見は完全に私見ですので、あくまで参考までにお願いします

S 4.5 ~ 5.0 [読むと思考が変わる]

A 4.0 ~ 4.5 [持っていて損はない]

B 3.5 ~ 4.0 [時間があるときに読みたい]

C 3.0 ~ 3.5 [読まなくても良い]

 

Instagram: @book_itachi

 

タイトル:Appleのデジタル教育

 

 

評価:星3.9(B)

こんな人に読んでほしい:今や世界top5には必ず入るほど大きな会社Appleであるが、その製品は人に感動を与え、こんなものが欲しかったんだと思わせてくれる。そんな製品を生み出すApple社の人が教育についてどのような期待をしているのか気になる人は多いはずである。Apple製品好きな人や創造力溢れる人のための教育に興味がある人にオススメしたい。

 

選書理由:創造力で世界を変えたSteve jobsが子供に学ばせたかった教育とは何か気になった。

 

構成:アップル54番目の社員と言われるジョンカウチ氏が教育の問題点とこれまでのアップルの取り組みやその方向性についてSteve jobsとの経験談を踏まえて書かれている。

 

感想:HP社に勤めていたジョンカウチ氏はジョブスにスカウトされアップルに入社し54番目の社員となる。彼の誘い文句が、最も少ないエネルギーで移動できる動物は人間ではなくコンドル、人間はリストの3分の1程度であるが、自転車に乗った人間は1位である。コンピューターも人間の思考にとっての自転車になる。当時から予想していたジョブスはやはり凄い先見の明だ。このコンピューターという発明品がどのように教育分野に活用されるか考えるため、まず現状の問題部分を考察する。

 

小学生から中学生へ年齢を重ねるほどクラスメイトとの協調は競争へ、発見は暗記へ、違うことをすれば創造的ではなく、ハミ出しものとして扱われる。この問題点の根本は、実はフレドリックテイラーの科学的管理の原理であり、フォードやロックフェラーといった企業側がこれを採用したことにある。特にロックフェラーは自分のビジネス発展や地位を守るために、大志を抱かないが熱心に働く労働者が必要であり、その訓練の場として教育を利用するために資金を支援し介入もして、今の教育要綱の大枠が出来上がったと言われている。その結果教師は生徒の個性に関わらず、クラス全体をあるレベルに引き上げることを求められ、ついてこられない人は物分りが良くないとレッテルを貼られてしまう。裏返して言えば、教師は授業を進めなくてはならないという責任から、自分の態度を正当化することである標準化された教育に潜む問題点の根幹が垣間見れる。

 

このような問題に疑問を呈する人物としてイーロンマスクがいる。彼は2015年有名私立校に通う5人の息子をやめさせ家屋の一つを使ってアドアトラスという新しい学校を作りそこに子供を入れた。必要になるツールについてではなく、ツールの使い方を学ばせることで問題解決を教えるという考え方が教育のリワイヤリングの根幹になると彼は考えている。

 

ACOT(アップルクラスルームオブトゥモロー)は1985年に作られ、そこで生まれたCBLという疑問を発端とする学習がある。これは3stepに分かれていて、まず教師は生徒を解決したい疑問に向き合わせ、その後教師と生徒で問題の本質を突く問いに分解し、生徒が調べてわかったことを行動に移す。確かにこのような方法は、現状のテストの点などといった外発的モチベーションのみに依存する教育から脱却し、生徒の内発的モチベーションによる学習を可能とする。標準化した教育では難しいが、視覚型、聴覚型、体感型といった学習スタイルの違いや、キャンプファイヤー型(1対多)、水飲み場(複数の人が対等な立場で一緒に情報を共有する休憩所やコピー機の周り)、洞窟(一人きりで学習できる空間)、山頂(山登りで試す)という学習空間の違いも今後テクノロジーにより個々に最適かすることができれば良い。

 

 

ウォズニャックは絶対に起こり得ないと釘をさしつつも生徒と先生の比率は1対1が望ましいとしていて、優秀な教師がテクノロジーに取って代わられることはないともいう。これからの時代は、AI,アダプティッドラーニング、バージャルアシスタント、IoTを利用した生徒の集中力をリアルタイム脳波測定による授業の最適化、モバイルテクノロジー、3Dプリンタ、AR,ホログラフといった技術が教育の現場に組み込まれると考えられている。現にNASAはスペースクラフト3D、アップルは誰でもアプリにARを組み込めるARKitというツールを提供している。最後に、ジョブスが各学校にコンピューターが一台あれば気付く人が必ずいる。それでその人たちの人生が変わる。教育革命の日は近いのかもしれない。

 

評価: S
「教育を再構築する時代に来ているということがよく理解できる」

価格: 1700+税

 

参考までに本書のリンクと紹介されいた本のリンクを貼っておきます

 

(ハーバード大学の個性学、めちゃくちゃアマゾンのレビュー評価高いですね。。)

 

Amazon.co.jpアソシエイトのプログラムを利用して、ご協力いただいた収益は実験的なカスタムに使われます

コメント

タイトルとURLをコピーしました