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読書32:エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン

 

読書32:エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン

 

 

(Amazon評価チェック: この時点でAmazonの評価は2261あり星もほぼ5ですね。これだけレビューあるし評価も高い本は珍しいですね。読んで損はないと思います。伝えたいメッセージが明確で、読みやすい文章です。翻訳も読んでいて全く違和感がないです。以下、内容の要約なので参考にしてください)

 

 

選書理由:

勉強をしていれば次々に参考書を変える、本を読んでは次々に目移りする。色々なことをマスターしたいという意識の高さはあるけど、どっちつかずの自分にはこの本が良いと思った。

モチベーション3.0の著者、ダニエルピンクからの推薦の言葉が本当に自分には刺さった。”向上心は絶えざるプレッシャーとなってあなたを襲う。あれもこれも試したい、いいことは全部自分の生活に取り入れた。だが、そんなやり方で人は進歩できない。何事も中途半端に終わるのがオチだ。この苦境を抜け出すための鍵は、人生を本質的要素だけに絞り込こむこと。本書は自分にとって本質的要素を見つけ出す手がかりとなるだろう”

 

 

構成: エッセンシャル思考とは何か、なぜ大事なのか。そして、何が原因で非エッセンシャルになっているのかとその解決方法を教えてくれる。

 

 

まとめメモ:

 

感想:この本を読むと、織田信長の桶狭間の戦いはまさにエッセンシャル思考の勝利と感じた。

ブラウン社の商業デザインの巨匠ディータ・ラムスは世界中の大半のものはノイズである。本質的なものはほとんどなく、自分の仕事はそうしたノイズを丁寧に取り除き貴重な本質を取り除くことだという。この言葉が表しているように、エッセンシャル思考はより多くのことを成し遂げる技術ではなく、正しいことをやり遂げるために自分の時間とエネルギーを最も効率的に配分し成果を最大化することだ。適当に全部やろうと考えず、トレードオフを直視し取捨選択をする。マルチタスク信者は多いかもしれないが、それは単にシングルタスクの注意を常にスイッチングさせているだけであり、効率は分散すればするほど落ちる。ここで優秀な人がよく陥るサイクルを紹介する、初めは目標に向け直線的に進んでいくが、成功し始めると頼れる人という評判が得られる代わりにどんどん多様な仕事が振られるようになる。その結果、やることが増えて時間とエネルギーが分散し疲れるだけで全てが中途半端になり、やりたいことができなくなる。他人の期待に合わせるのではなく自分に正直に生きる勇気が欲しかったというが皆さんも心あたりはありませんか。

エッセンシャル思考においては選択が命である。非エッセンシャル思考の人はあらゆる話に反応しとりあえずなんでもやってみるがエッセンシャル思考の人は手を出す前に幅広い選択肢を慎重に検討した後これはというものを実行する。私たちは選択に対し、どんな選択肢があるかという外面に目をよく向けるが選ぶという内面により目を向けるべきである。そのために大切なことが5つある。じっくり考える、情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、何を選ぶかという厳密な基準である。例えば、LinkedInのジェフ・ワイナーCEOも1日の中に2時間空白の時間を作る。ビルゲイツ氏にいたっては1週間の考える週を定期的にとり、じっくり本を読み考える時間としていて、80年代から続けていて最盛期でも年に2回はとったとされている。睡眠の重要性はジェフベゾス氏は注意力が高まり、思考が明晰になる。8時間眠った日はずっと調子が良いと述べている。

ここまで言われてもやはり捨てる、断るということは苦手である人が多いと思う。捨てるためには、目的(軸)をまず明確化することが大事で、達成度を都度判定することも重要である。自分の仕事の目的を明確化したのであれば、それ以外のものを上手く交わして断ることが肝となる。断り方のレパートリーとして沈黙を有効活用、代替案を出す、予定を確認して折り返す、どの仕事を後回しにしますか?と尋ねる、高度なテクニックだが肯定を使って否定する、例えばどうぞ僕の車を使ってください。キーは置いておきますねのように、別の人を紹介するなどがある。いわゆる要領の良い人はこの部分が会社の中でうまいなと常々思います。

捨てる、断るということを編集するという作業の一部と考えると、Twitterの創業者ジャックドーシーのCEOの役割は最高編集責任者であるという言葉がしっくりくる。ただ減らすのではなく、減らしながら価値を増やすというのである。また、ある書籍編集者は自分の仕事はできるだけ読者にラクをさせることです。その本から得られる情報やメッセージを間違えようがないほど明確化するという。

 

これらを仕組み化することで日常化させることが大切。ルーティン化することで仕組み化し脳を休め創造的な部分に集中する。イチロー、ザッカーバーグ、ジョブズらが実践している手法とも言える。小さな進歩を積み重ねることがモチベーションの寄与に関連すると分かっている。シリコンバレーでよく言われる完璧を目指すよりまず終わらせろというのは、瑣末なことに気をとらわれず本質をやり遂げろということである。試験前など注意力が散漫になりがちだが、この言葉はとても参考になる。

 

 

 

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